こんにちは、R&Dチームの齋藤(@aznhe21)です。 初めてのオフィス引っ越し体験が目前でちょっとワクワクしています。
さて、本日2/25(金)にRust 1.59がリリースされました。 この記事ではRust 1.59での変更点を詳しく紹介します。
ピックアップ
個人的に注目する変更点を「ピックアップ」としてまとめました。 全ての変更点を網羅したリストは変更点リストをご覧ください。
定数ジェネリクスでデフォルト値を使えるようになった
/// デフォルトは8ビット3チャネルだが、引数を指定することで好きにカスタマイズできる画像 struct Image<T = u8, const C: usize = 3> { pub width: u32, pub height: u32, pub data: Vec<[T; C]>, } impl<T: Default + Copy, const C: usize> Image<T, C> { pub fn new(width: u32, height: u32) -> Image<T, C> { Image { width, height, data: vec![[T::default(); C]; (width as usize) * (height as usize)], } } } fn main() { // 引数無指定ならImage<u8, 3>と同義 let img_u8c3: Image = Image::new(640, 480); // 引数を指定してカスタマイズ let img_u8c1: Image<u8, 1> = Image::new(640, 480); // チャネル数だけ省略 let img_f32c3: Image<f32> = Image::new(640, 480); }
また、合わせてジェネリクスにおける引数の順番の制限が緩和され、型と定数値を混ぜて使えるようになりました。 これまではライフタイム→型→定数値の順にしか書けませんでしたが、ライフタイム→型・定数値の順に書けるようになります。
// 1.58までは書けなかった struct Array2d< const N: usize, const M: usize, T, >([[T; N]; M]); type Array1x1<T> = Array2d<1, 1, T>; // ごちゃまぜにも書ける struct Hoge< T, const N: usize, U, const M: usize, > { a: [T; N], b: [U; M], } fn fuga<const N: usize, T, const M: usize>() {}
分割代入ができるようになった
これまでもlet
など多くの場面でパターンマッチングを用いた変数定義ができましたが、Rust 1.59からはlet
抜きで変数に分割代入できるようになりました。
struct Struct { x: u32, y: u32, } fn main() { let (mut a, mut b) = (0, 0); // 全部OK (a, b) = (3, 4); (a, _, b) = (3, 4, 5); [a, b] = [3, 4]; [a, .., b] = [3, 4, 5, 6, 7]; Struct { x: a, y: a } = Struct { x: 3, y: 4 }; }
またこの影響で_
への代入ができるようになりましたが、分りにくいかもしれないので従来どおりlet _ = x
やdrop(x)
を使ったほうがいい気がします。
fn main() { // 全部同じ意味 let _ = 42; drop(42); _ = 42; }
インラインアセンブリが使えるようになった
特定のアーキテクチャでインラインアセンブリが安定化され、アセンブリを直接書くことができるようになりました。 これにより多くの最適化が可能になるほか、インラインアセンブリを使用した他言語製ライブラリの移植も可能になるでしょう。
関数内でasm!
を使うことで各種命令を、関数外ではglobal_asm!
を使うことで関数定義などを記述することができます。
なお、インラインアセンブリ用のマクロはuse std::arch::{asm, global_asm}
などでインポートする必要があります。
// x86系の例 use std::arch::{asm, global_asm}; global_asm!( ".global one", "one:", "mov eax, 1", "ret", ); extern "C" { fn one() -> u32; } fn main() { unsafe { println!("{}", one()); // 1 // xを6倍する let mut x: u32 = 4; // {val:e}の形式を使うことでeax系のレジスタになる asm!( "mov {tmp:e}, {x:e}", "shl {tmp:e}, 1", "shl {x:e}, 2", "add {x:e}, {tmp:e}", x = inout(reg) x, tmp = out(reg) _, ); println!("{x}"); // 24 } }
Rust 1.59現在インラインアセンブリが利用可能なアーキテクチャは次の通りです。
- x86及びx86-64
- ARM
- AArch64
- RISC-V
詳細はRust By Exampleやリファレンスを参照してください。
イテレータのzipがフリー関数になった
Iterator::zip
がフリー関数化され、std::iter::zip
として使えるようになりました。
これまではイテレータ化する前の値をzip
する時には少し面倒な書き方をしていましたが、より簡素に書けるようになります。
fn main() { let a = [1, 2, 3]; let b = [7, 8, 9]; let c: Vec<(i32, i32)> = a.into_iter().zip(b).collect(); // into_iterが無くなり読みやすくなった let c: Vec<(i32, i32)> = std::iter::zip(a, b).collect(); }
Cargo.tomlでstripを指定できるようになった
Rust 1.58でrustcのオプションからビルドと同時にstripできるようになったわけですが、 今回Cargoのプロファイルにstripを指定できるようになり、より簡単にstripできるようになりました。 ltoと一緒に指定しておくことで配布用のバイナリが簡単に生成できます。
# Cargo.toml [profile.production] inherits = "release" lto = "fat" strip = "debuginfo" # cargo build --profile production
安定化されたAPIのドキュメント
安定化されたAPIのドキュメントを独自に訳して紹介します。リストだけ見たい方は安定化されたAPIをご覧ください。
std::thread::available_parallelism
#[doc(alias = "available_concurrency")] #[doc(alias = "hardware_concurrency")] #[doc(alias = "num_cpus")] #[stable(feature = "available_parallelism", since = "1.59.0")] pub fn available_parallelism() -> io::Result<NonZeroUsize> { /* 実装は省略 */ }
プログラムが使うべき、推測されるデフォルトの並列数を返す。
並列性は資源である。あるマシンが提供する並列処理能力、つまり同時に実行できる計算の数には上限がある。 この数値は多くの場合CPUやコンピュータの数と対応するものの、乖離する場合も多々ある。
VMやコンテナオーケストレータといったホスト環境では、その中で実行されるプログラムが利用できる並列数を制限したい場合がある。 これは(意図せず)リソースを激しく消費するプログラムが、同一マシン上で実行されている他のプログラムに対する潜在的影響を抑えるためによく行われる。
制限
このAPIの目的は、プログラムが使用すべきデフォルトの並列数を問い合わせる簡単かつ可搬な手段を提供することである。 このAPIはNUMA領域に関する情報を公開するわけではなく、(コ)プロセッサ間の能力差や現在のシステム負荷を考慮するわけでもなく、 またより正確な並列数を問い合わせるためにプログラムのグローバルな状態を変更するわけでもない。
固定の定常状態とバーストの制限が両方利用できる場合、想定内のレイテンシを裏付けるために定常状態での能力が用いられる。
資源の制限はプログラムの実行中でも変更できるため、値はキャッシュされず関数が呼ばれる度に計算し直される。 この関数は頻繁に実行されるコードから呼び出すべきではない。
この関数の戻り値は、任意の時点で利用可能な並列数への簡素な近似値と見做すべきである。
プログラムに対する並列数を、より詳細あるいは正確に取得するにはプラットフォーム固有のAPIも使用されたい。
現在、available_parallelism
には次のようなプラットフォームの制限がある。
Windows
- 論理CPUが64を超えるシステムの場合、利用可能な並列数は過少であるかもしれない。 ただし、通常はプログラムが64を超える論理CPUを利用するには特殊なサポートが必要であり、 そのサポートがない場合、この関数はデフォルトでプログラムから使用できる論理CPUの数を正確に反映する
- プロセス全体の親和度(affinity)マスクによって制限されている、あるいはジョブオブジェクトの制限がある場合、 利用可能な並列数は過多であるかもしれない
Linux
- プロセス全体の親和度(affinity)マスクによって制限されている、あるいはcgroupの制限が影響する場合、 利用可能な並列数は過多であるかもしれない
すべてのターゲット
- CPU使用率を制限しているVM内で実行しているとき、利用可能な並列数は過多であるかもしれない(オーバーコミット中のホストなど)
エラー
この関数は次の場合にエラーを返すが、これらに限定されているわけではない。
- 対象のプラットフォームで並列性の数が不明である場合
- プログラムが並列性の数を問い合わせるのに必要な権限を欠いている場合
サンプル
use std::{io, thread}; fn main() -> io::Result<()> { let count = thread::available_parallelism()?.get(); assert!(count >= 1_usize); Ok(()) }
Result::copied
impl<T, E> Result<&T, E> { #[inline] #[stable(feature = "result_copied", since = "1.59.0")] pub fn copied(self) -> Result<T, E> where T: Copy, { /* 実装は省略 */ } }
Ok
部分の内容をコピーすることで、Result<&T, E>
をResult<T, E>
に写像する。
サンプル
let val = 12; let x: Result<&i32, i32> = Ok(&val); assert_eq!(x, Ok(&12)); let copied = x.copied(); assert_eq!(copied, Ok(12));
Result::cloned
impl<T, E> Result<&T, E> { #[inline] #[stable(feature = "result_cloned", since = "1.59.0")] pub fn cloned(self) -> Result<T, E> where T: Clone, { /* 実装は省略 */ } }
Ok
部分の内容を複製することで、Result<&T, E>
をResult<T, E>
に写像する。
サンプル
let val = 12; let x: Result<&i32, i32> = Ok(&val); assert_eq!(x, Ok(&12)); let cloned = x.cloned(); assert_eq!(cloned, Ok(12));
ops::ControlFlow::is_break
impl<B, C> ControlFlow<B, C> { #[inline] #[stable(feature = "control_flow_enum_is", since = "1.59.0")] pub fn is_break(&self) -> bool { /* 実装は省略 */ } }
値がBreak
バリアントであればtrue
を返す。
サンプル
use std::ops::ControlFlow; assert!(ControlFlow::<i32, String>::Break(3).is_break()); assert!(!ControlFlow::<String, i32>::Continue(3).is_break());
ops::ControlFlow::is_continue
impl<B, C> ControlFlow<B, C> { #[inline] #[stable(feature = "control_flow_enum_is", since = "1.59.0")] pub fn is_continue(&self) -> bool { /* 実装は省略 */ } }
値がContinue
バリアントであればtrue
を返す。
サンプル
use std::ops::ControlFlow; assert!(!ControlFlow::<i32, String>::Break(3).is_continue()); assert!(ControlFlow::<String, i32>::Continue(3).is_continue());
char::TryFromCharError
#[stable(feature = "u8_from_char", since = "1.59.0")] #[derive(Debug, Copy, Clone, PartialEq, Eq)] pub struct TryFromCharError { /* フィールドは省略 */ }
charの検証付き変換に失敗した時に返されるエラー型。
iter::zip
#[stable(feature = "iter_zip", since = "1.59.0")] pub fn zip<A, B>(a: A, b: B) -> Zip<A::IntoIter, B::IntoIter> where A: IntoIterator, B: IntoIterator, { /* 実装は省略 */ }
引数をイテレータに変換しつつまとめる。
詳細はIterator::zip
のドキュメントを参照されたい。
サンプル
use std::iter::zip; let xs = [1, 2, 3]; let ys = [4, 5, 6]; let mut iter = zip(xs, ys); assert_eq!(iter.next().unwrap(), (1, 4)); assert_eq!(iter.next().unwrap(), (2, 5)); assert_eq!(iter.next().unwrap(), (3, 6)); assert!(iter.next().is_none()); // ネストしたまとめも可能 let zs = [7, 8, 9]; let mut iter = zip(zip(xs, ys), zs); assert_eq!(iter.next().unwrap(), ((1, 4), 7)); assert_eq!(iter.next().unwrap(), ((2, 5), 8)); assert_eq!(iter.next().unwrap(), ((3, 6), 9)); assert!(iter.next().is_none());
NonZero{U8,U16,U32,U64,U128}::is_power_of_two
impl NonZeroU8 { #[must_use] #[stable(feature = "nonzero_is_power_of_two", since = "1.59.0")] #[inline] pub const fn is_power_of_two(self) -> bool { /* 実装は省略 */ } }
あるk
について、self == (1 << k)
である場合にのみtrue
を返す。
大抵のアーキテクチャにおいて、ゼロの特別な処理を避けられるため、内包する整数型のis_power_of_two()
よりも良い性能を発揮する。
サンプル
let eight = std::num::NonZeroU8::new(8).unwrap(); assert!(eight.is_power_of_two()); let ten = std::num::NonZeroU8::new(10).unwrap(); assert!(!ten.is_power_of_two());
変更点リスト
公式リリースノートをベースに意訳・編集・追記をした変更点リストです。
言語
- 定数ジェネリクスにおいてデフォルト引数を安定化
→ピックアップ - 分割代入(destructuring assignment)を安定化
→ピックアップ - トレイトの実装において、ジェネリクスの境界やwhere節でのprivate in publicリントを緩和
- x86・x86_64・ARM・AArch64・RISC-Vにおいて、asm!とglobal_asm!を安定化
→ピックアップ
コンパイラ
- シンボルの新しい修飾(mangling)形式を、オプトイン(-Csymbol-mangling-version=v0)で安定化
※訳注:新しい名前修飾の形式ではジェネリクスの情報を埋め込めるようになる。これによりデバッガやvalgrindの出力が分かりやすくなる -Cremark
で有効化されているとき、LLVMの最適化注釈を出力- 浮動小数点のメンバを持つ集合体に対するSPARC64のABIを修正
#[test]
などの組み込み属性マクロが複数回ある場合に警告を発するようになった- riscv64gc-unknown-freebsdへのサポートを追加
-Z emit-future-incompat
を--json future-incompat
として安定化
ライブラリ
安定化されたAPI
※各APIのドキュメントを独自に訳した安定化されたAPIのドキュメントもご参照ください。
std::thread::available_parallelism
Result::copied
Result::cloned
arch::asm!
arch::global_asm!
ops::ControlFlow::is_break
ops::ControlFlow::is_continue
TryFrom<char> for u8
char::TryFromCharError
。 次のトレイトを実装:Clone
・Debug
・Display
・PartialEq
・Copy
・Eq
・Error
iter::zip
NonZeroU8::is_power_of_two
NonZeroU16::is_power_of_two
NonZeroU32::is_power_of_two
NonZeroU64::is_power_of_two
NonZeroU128::is_power_of_two
DoubleEndedIterator for ToLowercase
DoubleEndedIterator for ToUppercase
TryFrom<&mut [T]> for [T; N]
UnwindSafe for Once
RefUnwindSafe for Once
- aarch64向けのarmv8 neon組み込み関数
以下のAPIが定数文脈でも使えるようになった。
mem::MaybeUninit::as_ptr
mem::MaybeUninit::assume_init
mem::MaybeUninit::assume_init_ref
ffi::CStr::from_bytes_with_nul_unchecked
Cargo
- プロファイルオプションの
strip
を安定化
→ピックアップ - 将来の非互換性レポートを安定化
--release
の省略形として-r
をサポート- 設定値
term.quiet
をサポート - cargo {publish,search,login}から
--host
を削除
互換性メモ
- std::sys::unixの弱いシンボルをリファクタ。 これは新しいglibcでビルドするときに新しい、バージョン付きのシンボルを追加することがある。 これは標準ライブラリがいくつかのシンボルを実行時に読み込むときに、動的な読込ではなく弱いリンケージを使うようになったため
#![cfg_attr]
内でのネストしたcrate_typeとcrate_nameを非推奨化した。 これは、Rustファイル内でのcfg_attrに内包されるcrate_typeやcrate_nameの指定において、将来に向けた互換性リントを追加する。 代わりにコマンドラインフラグで指定することが推奨される- 名前解決における
#[no_link]
の効力を無効化した。 これによって新しい名前が公開されることになるが、与えられた名前空間において既存の名前と衝突することによってコンパイルが失敗することがある - Cargoがドキュメントを生成する際、バイナリのものの前にライブラリのものを生成するようになった
- doc=falseが、根幹のクレートだけではなく依存関係においても尊重されるようになった
- zipが内包するイテレーターを進める際の保証を緩和した
- 空スライスでのsplit_inclusive()が空の出力を生ずるようになった
- Windowsにおいて、std::env::temp_dirでGetTempPath2が使える場合は使うようになった
内部の変更
これらの変更は直接ユーザーの利益に繋がるものではないが、rustc及び関連ツールにおける内部の改善や全体的なパフォーマンスの改善をもたらす。
- 正規化関連での様々なICEを修正した
- DominatorアルゴリズムをLengauer-Tarjanに置換えた
- Store liveness in interval sets for region inference ※訳注:よく分からないので原文のまま
- コンパイラと標準ライブラリから
in_band_lifetimes
を削除し、この不安定機能の削除を準備 - 不安定機能
in_band_lifetimes
の削除に備え、コンパイラと標準ライブラリからこれの使用を削除
関連リンク
さいごに
次のRust 1.60は2022/4/8(金)に予定されています。 組み込みのコード網羅率(カバレッジ)の計測が安定化されるようです。
オプティムでは未知なるエンジニアを募集しています。
ライセンス表記
- この記事はApache 2/MITのデュアルライセンスで公開されている公式リリースノート及びドキュメントから翻訳・追記をしています
- 冒頭の画像中にはRust公式サイトで配布されているロゴを使用しており、 このロゴはMozillaまたはRust財団によってCC-BYの下で配布されています
- 冒頭の画像はいらすとやさんの画像を使っています。いつもありがとうございます
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Permission is hereby granted, free of charge, to any person obtaining a copy of this software and associated documentation files (the "Software"), to deal in the Software without restriction, including without limitation the rights to use, copy, modify, merge, publish, distribute, sublicense, and/or sell copies of the Software, and to permit persons to whom the Software is furnished to do so, subject to the following conditions: The above copyright notice and this permission notice shall be included in all copies or substantial portions of the Software. THE SOFTWARE IS PROVIDED "AS IS", WITHOUT WARRANTY OF ANY KIND, EXPRESS OR IMPLIED, INCLUDING BUT NOT LIMITED TO THE WARRANTIES OF MERCHANTABILITY, FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE AND NONINFRINGEMENT. IN NO EVENT SHALL THE AUTHORS OR COPYRIGHT HOLDERS BE LIABLE FOR ANY CLAIM, DAMAGES OR OTHER LIABILITY, WHETHER IN AN ACTION OF CONTRACT, TORT OR OTHERWISE, ARISING FROM, OUT OF OR IN CONNECTION WITH THE SOFTWARE OR THE USE OR OTHER DEALINGS IN THE SOFTWARE.
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Subject to the terms and conditions of this License, each Contributor hereby grants to You a perpetual, worldwide, non-exclusive, no-charge, royalty-free, irrevocable copyright license to reproduce, prepare Derivative Works of, publicly display, publicly perform, sublicense, and distribute the Work and such Derivative Works in Source or Object form. 3. Grant of Patent License. Subject to the terms and conditions of this License, each Contributor hereby grants to You a perpetual, worldwide, non-exclusive, no-charge, royalty-free, irrevocable (except as stated in this section) patent license to make, have made, use, offer to sell, sell, import, and otherwise transfer the Work, where such license applies only to those patent claims licensable by such Contributor that are necessarily infringed by their Contribution(s) alone or by combination of their Contribution(s) with the Work to which such Contribution(s) was submitted. If You institute patent litigation against any entity (including a cross-claim or counterclaim in a lawsuit) alleging that the Work or a Contribution incorporated within the Work constitutes direct or contributory patent infringement, then any patent licenses granted to You under this License for that Work shall terminate as of the date such litigation is filed. 4. Redistribution. You may reproduce and distribute copies of the Work or Derivative Works thereof in any medium, with or without modifications, and in Source or Object form, provided that You meet the following conditions: (a) You must give any other recipients of the Work or Derivative Works a copy of this License; and (b) You must cause any modified files to carry prominent notices stating that You changed the files; and (c) You must retain, in the Source form of any Derivative Works that You distribute, all copyright, patent, trademark, and attribution notices from the Source form of the Work, excluding those notices that do not pertain to any part of the Derivative Works; and (d) If the Work includes a "NOTICE" text file as part of its distribution, then any Derivative Works that You distribute must include a readable copy of the attribution notices contained within such NOTICE file, excluding those notices that do not pertain to any part of the Derivative Works, in at least one of the following places: within a NOTICE text file distributed as part of the Derivative Works; within the Source form or documentation, if provided along with the Derivative Works; or, within a display generated by the Derivative Works, if and wherever such third-party notices normally appear. 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