OJTの心得

こんにちはOptimal Bizチームの糸井です。 Optimal Biz、Optimal Biz Telework のWeb側の開発をしています。

私は2021年4月で新卒入社3年目になります。
先輩として新人を指導する側、新人として先輩方に指導される側、双方が相手の気持ちを考慮した接し方ができるようにと思い、
Optimal Bizチームの2・3年目のメンバーと共に心得をまとめてみました。

1. 指導する側

1-1. 質問されやすい雰囲気づくりを心がけましょう

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  • 当時は自分が何が分かってないかすら分かってなかったんではないでしょうか?
  • 強面、常に真顔、不愛想。そんな先輩には積極的に質問しづらかったんではないでしょうか?
    • できるだけ陽気に明るく接してあげましょう。
    • 早いうちに新人が気兼ねなく人数の多いチャンネルで質問できるようにしましょう。

  • 同じ言葉でも、抑揚や表情によって受け取られ方は変わってくると思いませんか?
  • 単語一つ違うだけで、自分の意図とは違う解釈をされた経験はありませんか?
    • 新人は常に先輩の顔色を伺ってますし、忙しそうな先輩に時間を使ってもらうのは悪いと思っているので、
      できるだけ質問せずに自分で何とかしようとして時間をかけてしまいがちです。
      • 中々質問が来なければ、こちらから「何か詰まってるところありませんか?」と聞いてあげましょう。
      • あの時の経験しなくてよい自分の苦しみを、今の若い人たちには経験させないように気を付けましょう。

1-2. 知らないことを責めないようにしましょう

  • 配属後1年も経てばプロジェクト特有の詰まりポイントやエラーの原因が経験によって分かるようになったんではないでしょうか?
    • 最初から何でも知っている人なんていません。
      まして、他の分野から来た人にとっては常識と思っている単語すら知りません。

  • そんなこと知る機会も無かったのにさも当然かのように言われれたときって、イラっとしませんか?
    • マウントを取られたと思われないように、気を付けましょう。

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1-3. まずは概要を伝え、詳細に・厳密に説明しすぎないことを意識しましょう

  • 先輩に質問して一生懸命教えようとしてくれてるけど、さっぱり理解できない。って言うか余計に混乱した。っていうことありませんでしたか?
  • 周辺知識がなかった頃は、いきなり詳細な説明をされても全体像が分からないから理解が難しかったんではないでしょうか?
    • そんな時はまず大体でいいので大枠の話をしましょう。
      多少厳密じゃなくてもそれは許容しましょう。
    • 前提知識が必要であれば、それらも大体でいいので説明しましょう。
    • 口だけの説明で理解が難しそうであれば、図を使って説明しましょう。

  • これの説明したから、ついでに後で必要になってくるあれの説明もしておこう。ってめっちゃ親切やと思ってませんか?
    • 新人はできないことばかりで、「私は何もできない」という思考になりがちです。
      10全てを伝えちゃったがための絶望感を生まないようにしましょう。
    • 自分の口で全て説明しなくてもググる際のキーワードだけいくつか伝えて、
      「今は全然分からないだろうけど、後々必要になることだからとりあえずキーワードだけ教えておくね。」
      と言って終わりにすることも考えましょう。

1-4. 相手の会話のペースに配慮しましょう

  • 自分がまだ話している途中なのに相手が割って入ってきて話し始めたらイラっとしませんか?
    • 相手の話が終わるまでじっくり聞いて、一つ一つ回答していきましょう。
    • 急いでいたり、根本から間違っていて遮る必要がある場合もあるでしょう。
      • そんな時でもせめて、いきなり被せて話し始めるのではなく、
        手を上げるなどのジェスチャーを加えて、相手が話を切ってから自分が話始めましょう。

1-5. 分からないことを整理してあげましょう

  • 最初は顔を知らない人が大勢いるチャンネルでは質問しづらかったですよね?新人が個人チャットで質問する気持ちも分かると思います。
    • 「他の人が多数いるチャンネルで質問してください。」では終わらせないようにしましょう。
    • 質問テンプレの添削をしてから、
      「その質問内容をこのチャンネルで @here で投げてみてください。この内容なら誰かしらが答えてくれると思います。」
      と言われればあなたが新人の時も安心感が得られたのではないでしょうか。

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1-6. 面子やプライドに配慮しましょう

  • 新人の頃に、「皆の前でその話するなよ!」って思った経験はありませんでしたか?
  • 自分の犯した失敗であることを強調されながら皆がいる前で論われたら面子やプライドが潰されたと感じませんでしたか?
    • 新人の失敗を公にする際には、「メンバー皆の勉強になることなので共有してよいか?」と確認を取りましょう。
    • 他の人がいる中で言うべきではない事柄は会議室で1対1で伝えましょう。

2. 指導される側

2-1. 準備をしたうえで、積極的に質問をしましょう

  • 質問するのをためらってませんか?
  • 先輩方の時間をもらうのはもったいない。まだチームに馴染んでいないので、質問しづらい。って思ってませんか?
    • もちろん先輩はOJTだけでなく他チームからの依頼など多くのタスクを抱えています。
      • しかし、あなたが早くチームに溶け込み、チームとしての成果を早く向上させることが先輩方の最重要なタスクであることを理解してください。

  • チームの成果を早く向上させるためにも、ためらわずに質問しましょう。ただし、質問するまでの準備はしっかりしましょう。
  • とは言え、何時間も自分だけで調べていても時間の無駄です。
    • 「質問のために調べる時間」に制限を設けましょう。
      • 15分~20分を目安にしましょう。
    • それでも分からな過ぎて、分からないとしか言いようがない。
      そんな時は、質問というよりも相談という心持で話しかけてみましょう。

2-2. 口頭ではなく、文面でのコミュニケーションを意識しましょう

  • 最初の頃は顔を知らない人が大勢いるチャンネルで質問するのは気が引けるでしょう。
    でも、できるだけ個人チャットで誰かに質問するのはやめましょう。

2-3. タスクに取り掛かる前に、準備をしましょう

  • 「全部自分でやって、できるだけ質問はせずに、先輩の手は借りずに進めよう。」なんて思ってませんか?
    • あなたが100%完璧だと思っても、先輩からするとそもそもの方向性から間違っている場合があります。
    • 方向性が間違ったままタスクを進めていき、後で根本からやり直しになってしまっては、本当に時間の無駄です。
    • タスクを進める前に、下記が合ってるかを逐一先輩に確認して進めましょう。
      • タスクの目的の理解
      • タスクの期待値
      • タスクの進め方・方針

  • 「学ぶ」の語源は「真似る」であるという説があります。
  • 最初からオリジナリティ全開で行くのではなく、過去の先輩たちのやり方を見てみましょう。先輩の過去のやり方でやってみましょう。
    • そのうえで疑問に思ったところや、改善点が見つかれば、そこはオリジナリティを出して行きましょう。
    • 過去の先輩方のやり方で疑問に思う点があれば指摘してみましょう。
      できれば、改善策を提示してみましょう。

2-4. 思考を整理しましょう

  • なんか集中できてないな。頭の中を上手く整理できてないな。先輩にもこんな時間はあるのです。
    • そんな時は、頭に思い浮かんでいることを全部箇条書きで書き出しましょう。
    • その後、事実と仮説を整理しましょう。
    • 夢中で書き出したことを後から冷静に振返れば、見落としに気付いたり、新たな視点やアイデアが生まれたりするはずです。
      • タイピング速度は最低でも寿司打の1万円コースで元が取れるぐらいにしましょう
        • これは業務理解より前にクリアしておく前提です。

2-5. メモ魔になりましょう

  • これ、前にやったけど覚えてない。。っていう時ありませんか?
    • 学んだこと、やったことは逐一メモしましょう。
      • 成果が出なければ何もやってないのと一緒です。
        しかし、成果が出なくても少なくとも何をやったかの証明はできるので、作業ログは非常に大事です。

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さいごに

学生時代に農学系専攻だった私でも理解できるように温かく根気強く接してくださった先輩方がいる職場です。

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