カンバンとバーンダウンチャートでタスクを管理したらチームがひとつレベルアップした話

こんにちはOptimal Bizチームの大脇です。 Optimal Bizの開発組織のマネジメントをしています。 チームマネジメントに興味を持っており、チームやそのメンバーの成果やエンゲージメントをどう高めていくかを日々考えています。

Optimal Bizは複数のチームに分かれて開発を行っています。 今回は、その中の1チームでの話です。 ガントチャートを使っていたタスク管理を、カンバンとバーンダウンチャートを使うものに変えてみたところ、チームに良い変化が見られました。

なぜ変えたのか?

これまでは、チームのリーダーがタスクを洗い出し、見積りを行い、ガントチャートを用意して、タスクの担当を決めていました。 そのため、チームの中にタスクを渡す人と渡される人という関係性ができていました。 タスクを渡される側のメンバーには、どこか遠慮がちだったり、窮屈そうな姿勢が見られ、チームとしてはもったいない状態なのでは?と課題に感じていました。

この「タスクを渡す人・渡される人問題」を解決したいと思い、タスク管理のやり方を変えてみました。 目指しているチームの姿は、メンバーが当事者意識や積極性を持って開発に取り組むことができ、良い相互作用が発生し、1+1が2以上になるようなチームです。

カンバンとバーンダウンチャートによるタスク管理

タスクの洗い出しと見積りはチーム全員参加で行うようにしました。まず開発すべき機能要件について全員で議論して、理解しながら必要なタスクを洗い出します。次に、タスクごとに見積りを行います。見積りは全員で行うこともあれば、分担して持ち帰りで行うこともありました。洗い出したタスクはRedmineにチケットとして登録します。この時点でタスクの担当は決めません。

タスクはカンバンで見える化します。RedmineのAgile plug-inを利用しています。各自が自分のできるタスク(もしくはやりたいタスク)を一つずつ取っていくことで担当が決まっていきます。朝会では全員でカンバンを見ながら、各自のタスク状況を確認します。

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タスクの進捗はバーンダウンチャートで見える化します。チームが抱えるタスクを目標期日までに完了できるのかという進捗具合が、理想線と比較する形で表されます。これも朝会で全員で見ることでプロジェクト全体で見たときの進捗を確認でき、このまま進めていて間に合うのか?を話し合います。

効果

開発チームでふりかえりを行いました。 ふりかえりの中でチームのメンバーから出てきたコメントを引用して、チームにどのような変化が起こったのかを紹介します。

"お互いの進捗状況が把握しやすかった"

カンバンでのタスク管理に変えることで、タスクのオーナーは個人からチームへと見え方が変わりました。 これまでよりも、チームの中でお互いのタスクの内容やその対応状況に興味が増えたのではと思います。

朝会でのコミュニケーションの質も変わりました。 ある機能改修の実装を複数名で分担して進めるときに、機能仕様や既存実装の理解を合わせるために一緒にコードを読む時間を取ろうという提案がありました。 このようなメンバーどうしのコラボレーションが増えました。

"チーム開発を経験できて良かった"

これまでもチームとしては開発に取り組んでいましたが、このようなコメントが出てきました。 タスクへの向き合い方やコミュニケーションの質が変わり、これまでよりもチームが同じ方向を向いて開発に取り組むことができるようになったのだと思います。 チームとしてひとつレベルアップできました。

最後に

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