会場スポンサーとしてLeSS' Morning に参加してみた

こんにちは!オプティムの山田、石原です。普段は OPTiM Biz の開発を担当しています。 今回は、7/25(金)に弊社を会場に開催された LeSS' Morning 主催のイベント「スクラムのスクラムマスターとLeSSのスクラムマスターの違いとは?」に参加したので、その様子をレポートいたします。

LeSS' Morning について

「LeSS' Morning」は、ScrumやLeSSを学ぶ意欲のある方が集い、学習と交流を深めることを目的としたコミュニティです。定期的なイベントやワークショップを通じて、ScrumやLeSSの原則を組織全体に適用する実践的な知見や方法を学び合う場を提供されています。

オプティムでも、いくつかのチームでスクラム開発を採用しているという背景もあり、LeSS' Morningの会場スポンサーとして活動をご支援させていただいています!

会場提供を通して、弊社のスクラム開発を実践している弊社メンバーもイベントに参加させていただき、ScrumやLeSSに関するスキル向上ができる貴重な場として活用させていただいています。

また、このような学びの機会を会場提供という形で協力することで、コミュニティ全体の発展にも微力ながら貢献できればと考えています。

参加したワークショップについて

今回のワークショップでは、「スクラムのスクラムマスターとLeSSのスクラムマスターの違いとは?」をテーマに開催されました。 オーガナイザーの江端さんのファシリテートのもと、以下のような流れで各グループが議論を深めました。

  • チームの中でスクラムマスターはどのような振る舞いをしているかの整理
  • スクラムマスターの振る舞いの分類と議論
    • 「単一チームにおける振る舞い」と「複数チームにおける振る舞い」に分類し、その違いについて議論
  • 他グループとの学びの共有
    • 他参加者のグループの議論結果から学び、自グループに知見を共有
  • マネージャーや開発者等からLeSSにおける複数チームでの各種イベント参加等が「無駄」と指摘された場合、スクラムマスターとしてどのように振る舞うかを議論

どのテーマも深く考えさせられる内容で、異なるバックグラウンドを持つ参加者の皆さんとの議論を通じて、多くの気づきや学びを得ることができました。 ここからは、参加して得られた気づきや感想をそれぞれ共有いたします!

ワークショップの流れについて

ワークショップの流れは以下の通りでした。まずチームに分かれて、チーム全員で「スクラムマスターがやること」を洗い出し、それらを「1つのチームで考えること」と「複数のチームで考えること」に分類しました。次に、「複数のチームで考えるときにスクラムマスターが考えること」を洗い出し、逆に「複数のチームだからこそやらないこと」についても整理しました。

その後、各グループの意見を共有するセッションがありました。1人がエリアに残って他グループの参加者に自分たちの内容を説明し、残りのメンバーは他グループの発表を聞いて回るという形式でした。そして、収集した他グループの意見を自チーム内で共有し合いました。

最後に、「スプリントレビュー時に複数チームで意見を合わせる方法」について検討しました。ここで重要だったのは、スクラムマスター同士が事前に打ち合わせを行わないことを前提としていた点です。事前調整があるとメンバーが不信感を抱く可能性があるためです。

感想

山田

この体験を通じて得た学びは2つあります。 1つ目は、スプリントレビューにおいて、プロダクト主体ではなくメンバー主体でプロダクトに向き合う方が、アイデアが出やすく、単純に仕事として楽しくなるということです。

2つ目は、デモの発表の仕方についてです。成果を厳格に報告するのではなく、「私この機能作りましたよ〜」といったラフで親しみやすい雰囲気で紹介できる場を作ることの大切さを学びました。フランクに発表し、

実際に触りながら楽しむことで、より良いコミュニケーションが生まれるのだと感じました。

石原

今回初めてLeSSという複数チームでのスクラムを体験し、特に「1つのチームで考えること」と「複数のチームで考えること」の違いに気づきがありました。

1つのチームでの課題は比較的簡単に出せましたが、複数チームでの課題は想像以上に難しく、序盤ではアイディアを出すことができませんでした。 学んで行く中で、文化や評価基準の違いへの対応や、曖昧なタスクをどのチームが扱うのかといった境界線の引き方など、スクラムマスターの役割の重要性を感じました。

また、LeSSの思想としてイベントに開発者全員が参加する点が印象的で、実際に体験した中で、代表者だけでは十分に伝えられない情報もチーム全体で補える仕組みの意義を理解しました。 最後に、開発者が楽しく主体的に関われる場を作ることがスクラムマスターの役割だと改めて学び、今回の学びを今後の実践にも活かしたいと思います。

まとめ

今回のワークショップを通じて、スクラムマスターの役割は 「1つのチーム」 と 「複数のチーム」 では大きく変わること、そしてその違いを意識して行動する重要性を学びました。

両者に共通していたのは、

  • 開発者が楽しく、主体的に関われる場をつくること
  • 形式的な枠組みよりも、チーム同士の信頼やオープンな雰囲気を大切にすること という点です。

LeSSの特徴である「全員参加」を体験することで、私たち自身も、スクラムを実践する立場として、今回得られた気づきを日々の開発に活かしながら、よりよいチームづくり・プロダクトづくりを目指していきたいと思います。

人材募集

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