はじめに
こんにちは! OPTiM Asset / OPTiM サスマネ のプロダクト開発をしている高橋、遠藤(25新卒)、OPTiM Contractのプロダクト開発をしている田中です!
今回は、AIコーディングアシスタントツールの全社横断の体験イベントを弊社の有志のエンジニアが主体となって企画から運営まで行った話を紹介いたします!

イベント開催の背景
既にお知らせやテックブログで公開されている通り、弊社では開発生産性の向上やコード品質の向上を目的として、弊社所属の全エンジニアに向けてAIコーディングアシスタントの導入を行いました🎉
[お知らせはこちらをご覧ください]
[テックブログ:エンジニアの生産性2.45倍!? OPTiMがAIコーディングアシスタントサービスのROIを算出して全社導入するまで]
この全社導入にあたり、『開発者全体会』という発表イベントの開催が社内で告知されました。 これを盛り上げOPTiM AI祭りとするべく、そこに先駆けてAIコーディングアシスタントツールを有効に活用できる下地作りのために、AIコーディングアシスタントツールを使った開発体験会イベント を開催しました!!
運営メンバーも複数チームから新卒中心に招集し計メンバー数12人と多く集まり新卒中心に企画などもしていただきました!
このイベントは特に以下のような方々におすすめの内容として設計しました。
AIコーディングアシスタントツールに触れたことのない人 AIの能力を実際に体験し、その可能性と限界を理解できる絶好の機会として位置づけました。 理論ではなく実践を通じて、AIがどのようなことができるのかを肌で感じていただけるよう工夫しています。また、RuleやMCPなどの事前知識となる技術的な敷居を極力下げつつも学びの多い内容を心がけました。
AIコーディングアシスタントツールに興味がある人 より実践的な活用方法やプロンプトエンジニアリングのコツを学べる機会として設計しました。 単なる概要説明ではなく、実際にツールを操作しながらその効果と適用範囲を深く理解できる内容となっています。AIの特性を活かした開発フローについても体験を通じて習得していただけます。
AIに対して理解を深めたい人 単なる体験だけでなく、AIの得意分野と苦手分野、効果的なプロンプトの作り方など、実用的な知見を得られる構成としました。 知見の共有の場としても盛り上がれるように観測者としての参加もできる形をとりました。
結果として、様々な部署から多様な背景を持つ正社員や協力会社メンバー問わず集まり、AIの可能性と課題を共に体験する 素晴らしいイベントとなりました✨
開催したイベントの内容
今回のイベントでは参加メンバーが直接コードを一切書かずに、Vercel v0を使ってチームでお題のブラウザゲームを作る企画に参加者の方々にチャレンジしていただきました。
具体的なルールとしては
一人一つずつプロンプトを入力していき、各メンバーが順番に一つのプロンプトを入力する
のみです。このルールは、参加者に
- 他人のプロンプトによってv0が出力したゲームを、自分はどのようなプロンプトを与えることで要件を満たしつつさらに改良できるか
- プロンプトの入力回数を最小限にしつつ、目的のゲームを完成させるためにはどう工夫すれば良いか
を考えてもらうために設定しています。
イベント当日の進行
- メイン企画
- メイン企画で作成したものをチームで好きに進化させる
- v0を好きに触る会
このような流れで進めていきました!
メイン企画は2チームにし、それぞれ異なるアプローチでゲーム開発に取り組みました。 参加者同士で
- こんなプロンプトはどうだろう?
- この機能を追加するにはどう指示すればいい?
といった活発な議論が展開されました。
AIコーディングツールの知見がない参加者も、AIとの対話を通じて自然とプロダクト開発の流れを体験でき、一方でエンジニアの参加者は従来の開発手法との違いを実感しながら新しい可能性を探っていました。
進化させる企画では自由に更新してもらいました。 完成したものの修正や更新をAIにやってもらうという体験は、より試行錯誤となり皆さん悩みながらも面白い進化をさせていました! 可愛くなったり、全くの別物が生まれ始めたり、、
v0を好きに触る会では、AI有識者が知見を共有したりv0のモデルを切り替えてみたりなどモデルの違いのようなところも観測されてました。
最後に作ったものを共有しました。 各チームでAIが生成したゲームをテストプレイする際には、予想外の動作やユニークな仕様に会場全体が笑いに包まれる場面が何度もありました。
イベント参加者の反応
会場は終始、非常に和気藹々とした雰囲気に包まれていました。
部署や職種の垣根を越えて
- 今度はこんなプロンプトを試してみよう!
- この機能面白いね!
といった自然な会話が生まれ、社内コミュニケーションの活性化にも繋がりました。

また、参加者から最も多く聞かれたのは、AIの凄まじいコーディングスピードと成果物の完成度への驚きでした。
- こんなに短時間でゲームが作れるなんて!
- プロンプトを入力しただけなのに、ちゃんと動くゲームになっている!
といった感嘆の声が会場のあちこちから聞こえてきました。 一部の参加者からは
- プログラミングってこんなに簡単になったの?
という率直な疑問も多く、運営メンバーも今後の進展の想像を共有したりと疑問も少しずつ解消しながらAI技術の進歩を実感していただけたようです。

一方で、体験を重ねるうちに参加者が直面したのが適切なプロンプトの重要性でした。
- 最初は簡単だと思ったけど、思った通りの結果を得るのは意外と難しい
- プロンプトの書き方次第で全然違う結果になる」
といった気づきの声が多く聞かれました。特に曖昧性のあるプロンプトをAIに与えた時、要求されている仕様を満たさない成果物が出力されてしまうことを実際に体験し、AIコーディングアシスタントツールの適切な使い方に対して考えを深めることができたと思います。
各チームでは試行錯誤を重ねながら、お題となるブラウザゲームの要件を満たすゲームを完成させようと熱心に取り組んでいました。
- AIが得意な領域と苦手な領域は何か?
- 人間はどのような役割を担うべきなのか?
といった本質的な議論が自然発生的に生まれ、参加者同士での積極的な意見交換が行われていました。
イベント開催後に実施したアンケートの結果より、参加者の方々がイベントを通して楽しみつつAIコーディングアシスタントツールに対しての理解を深めることができたことが読み取れました!

まとめ
今回のAIコーディングアシスタントツール体験会は、全社横断型のイベントとして大変有意義なものとなりました。 参加者の方々は、ブラウザゲームの開発を通してAIコードアシスタントツールなプロンプト設計の重要性や人間とAIの役割分担について考えを深めることができたかと思います!
「開発者全体会」という全社導入の発表イベントにもバトンを渡せたかなと運営陣も納得の会となりました。
また、技術的な専門知識を持つエンジニアが、単に開発業務にとどまらず、全社的な技術普及や社内コミュニケーション活性化を目的とした全社的イベントを自発的に企画・実行できることは、オプティムのスローガンである
たえず身の丈に合わない大きな志を持ち、楽しみながら挑戦する
を体現できる組織文化の良い所の一つだと思います。 エンジニアが持つ技術への情熱と企画力が組み合わさることで、このような価値ある取り組みが実現できました!
最後にオプティムでは、新卒でもこういった全社的な取り組みが出来たり定期的にイベントが開催されています! ご興味のある方は、ぜひ採用ページをご覧ください!