はじめまして、プラットフォームテクノロジー戦略室の和田です。
1/26(土)に学生の皆様向けのテックイベント「OPTiM TECH Seminar」を開催しました。今回はその様子をレポートします。
OPTiM TECH Seminarとは?
オプティムのサービスを支える技術や技術選定の考え方などを紹介しながら、オプティムの第一線で働いているエンジニアと学生さんの皆様とで交流すべく企画しています。
オプティムでは10年以上前から同様のイベントを実施しており、このイベントをきっかけに入社したスタッフも数多くいます。
今回は、北は東北から南は沖縄まで、約30名の学生の皆様にご参加いただきました、ありがとうございました!
当日は、最初にオプティムの会社紹介をさせていただいたのち、「オプティム的な技術の選び方」と題した特別講演、「Engineer’s room」と題したLT、懇親会という流れで開催しました。
会社紹介「AI・IoT テクノロジー集団の全貌〜若手エンジニアの生存戦略〜」
最初に、AI/IoT新規事業責任者の山本より会社紹介をしました。
AIストア、ピンポイント農薬散布テクノロジーを使ったスマート農業、リモートサポートやMDM(モバイルデバイスマネジメント)、コンシューマー向けに提供している読み放題サービス「タブホ」など、オプティムの提供するサービスについて紹介しました。
その裏側は、クラウド上のマイクロサービス(最近では特にKubernetes)、機械学習、エッジへの組み込みなど幅広い技術によって支えられています。OSSをいかに選び・使い倒していくかが重要と考えており(OSSへの貢献も重要ですね)、オプティムで利用しているOSSの一部をお話ししました。
エンジニアとして第一線で生存していくためには、時代が求めていることと、自分が好きなことのベクトルを合わせる力が重要です。
「変わり続ける」ことが評価される環境、実際のビジネスフィールドに近い場面で経験を詰める環境に身をおく魅力を、肌で感じる1日にしていただきたいというメッセージで、会社紹介を締めくくりました。
特別講演「オプティム的な技術の選び方」
R&Dチームの徳田より「オプティム的な技術の選び方」として、参加者の皆様から事前にいただいた質問に沿って講演しました。
最初に、最近取り入れている技術について回答しました。オプティムでは現在、AI・IoT・Robotを使い倒すことに注力しています。その中で、機械学習フレームワークとしてはPyTorchを主に利用しています。PyTorchを選んでいる理由、また、機械学習モデルフォーマットのONNXについて紹介しました。
ONNXについて、本テックブログでも以前にご紹介しています。
次に産業への技術適用についてお話ししました。
機械学習のオプティムでの産業適用事例として、農業での病害虫検出および農薬自動散布、医療での緑内障診断、建設業での現場見える化、AIストアなどがあります。
産業適用においては、深層学習のデータ設計や評価に専門家の知見が必要であり、また、データ解析以外の既存技術との融合も重要になってきます。
最後に技術習得のコツとして、①OSを理解すること(ハードウェアを最適化する実装を知ること)、②オブジェクト指向的な考え方で技術の汎化と特化を意識すること、③すべてを理解しようとはせず情報源を押さえること、が重要とお話ししました。
Engineer’s room
Engineer's roomは、担当する弊社エンジニア4名がそれぞれ会議室に分かれて、学生の皆様に興味のあるテーマの部屋を回っていただく(×3回)スタイルで実施しました。
CNNの軌跡
まず、CNNがなぜ流行ったのか、それらの代表的な構造といった基本的な情報を簡単にお話ししました。その後に、CNNが行動認識の分野においてどのような進化をたどってきたのかを紹介し、オプティムで行動認識を現在どのように使っているかを案件事例を交えてお話ししました。
Communication SDKのマルチプラットフォーム対応
オプティムが提供している遠隔サポート製品で共通的に利用しているCommunication SDKのマルチプラットフォーム(Windows, macOS, Linux, iOS, Android)対応について紹介しました。前半は、遠隔サポート製品の紹介。後半は、マルチプラットフォーム対応に必要な実装とビルドについて紹介しました。
AIの裏で動くRust言語を布教する
Rustを採用したオプティムのサービス実例と本テックブログ記事を交えつつ、記事には書ききれなかったRustの良い所を紹介しました。
Rustを紹介したブログ記事はこちらです。
IoTプラットフォーム
和田からはIoTプラットフォームについて紹介しました。
オプティムではAI・IoTプラットフォーム「OPTiM Cloud IoT OS」を開発しています。実は私はまだ入社3ヶ月目で、入社してから「IoTプラットフォームとは何か?」について考えてきました。
TwitterやUberを例に上げて「プラットフォーム」とはどういうものであるかを紹介し、IoTプラットフォームのデータ特性や求められる要素について紹介しました。
懇親会
Engineer’s room終了後は、ささやかながら懇親会を開催しました。
オプティムのオフィスがある浜松町のランチ事情から、AI論文の再現実装まで、幅広い話題が飛び交いました。
さいごに
オプティムでは、社内外のエンジニアと技術話で盛り上がるべく、今後もテックイベントなどを企画していく予定です。
また、技術情報については勉強会だけでなく本ブログを通じて引き続き紹介していきますのでご期待ください。
今回のイベント開催については、以下よりご案内しています。興味を持っていただけた方は、こちらをご覧ください。