こんにちは、プラットフォーム技術戦略室の和田です。
去る2019/10/24-25にOPTiMは初のプラベートショー「OPTiM INNOVATION 2019」を目黒雅叙園にて開催しました。
AI解析デモのためのレゴジオラマを直前まで作り込んだり、50台以上のカメラを固定IPで接続するネットワークを構築したり、展示用のOPTiM Edgeをキッティングしたりと、OPTiM総力戦でイベント準備に取り組みました。
そんな中でも、せっかくの機会と場所を生かして、弊社各プロダクトを支える技術についても知っていただく機会としたい!と考えて、OPTiM TECH NIGHTと銘打って、初日10/24の夜に弊社エンジニア12名が登壇するLT大会を開催しました。
ご来場いただいた皆さまにこの場をお借りして改めてお礼申し上げます、ありがとうございました。今回の記事では、当日の発表内容をご紹介します。
- OPTiM TECH NIGHTについて
- 10/24 TECH NIGHT@目黒雅叙園の発表内容紹介
- OPTiM Cloud IoT OSの技術的変遷
- CIOSでIoTはじめました
- HTTP/2の仕様にハマった話
- OAuth vs Microservices
- 社製ROS nodeのコードを直してCPU負荷を減らしたホボROSと関係ない話
- Optimal Bizの開発マネージャーが開発チームに起こした変化と起こった変化
- yak shaving を避けながらAWS Fargateを使った話
- 令和元年にもなってwavファイルをバイナリエディタで読んだ話とか
- Battle of bazel build(Googleビルドツールではまらないための対策)
- オプティムでテックリード会をやってみて
- エッジ・クラウド推論を支える技術スタックの展望
- 若手エンジニアに伝えたいこと
- おわりに
OPTiM TECH NIGHTについて
OPTiMでは、今後も月次を目安にエンジニア向けMeetup「TECH NIGHT」を開催していきます。
雅叙園でのLT大会後、すでに11/19に開催済で、次回は12/20にコンテナ/Kubernetesをテーマに忘年LT大会を弊社オフィスにて開催します。ゲスト登壇者も募集しておりますので、ぜひ気軽にご参加ください!
10/24 TECH NIGHT@目黒雅叙園の発表内容紹介
OPTiM Innovation本体の講演と同じ部屋と設備を利用したため、LT大会と思って聞きにいったら仰々しい感じで驚かれた方もいるかもしれませんが、当日 一番ビビっていたのは登壇者我々自身ということでご容赦ください。(目黒雅叙園でLT大会をすることは中々ない気がするので、貴重な体験でした)
各自が自由なテーマを話す、ごった煮形式でお届けしましたが、OPTiMを支えている技術の幅の広さを感じていただけましたら幸いです。
OPTiM Cloud IoT OSの技術的変遷
AI/IoTプラットフォーム構築ソリューションであるOPTiM Cloud IoT OS(社内での通称CIOS)について、プロトタイプの開発開始から、v1、現在のv2に至るまでの利用技術の変遷をご紹介しました。
CIOSの内部はマイクロサービスで構成しており、パブリッククラウド(AWS/Azureなど)上のkubernetesクラスタ上で稼働しています。CIOSで利用している、コンテナオーケストレーションツール/プログラミング言語/フレームワーク/ミドルウェア/モニタリング/セキュリティ/負荷試験ツールなどについて、それらの変遷を紹介しました。
CIOSでIoTはじめました
CIOSのmessaging pub/sub機能を利用して、デバイスのセンサーデータをWebアプリケーションに表示する実装の流れを紹介しました。
HTTP/2の仕様にハマった話
新規マイクロサービスのデプロイ時に発生した、既存サービスと通信できない事象を解消していく中で、HTTP/2からHTTP/1.1に変換するときの仕様についてちょっと詳しくなった話を紹介しました。
OAuth vs Microservices
CIOSのAPI認証で利用しているOAuthについて、マイクロサービス環境(認証認可をおこなうサービスとAPIサーバとが別サービス)での実装の一例として、CIOSではどのように実現しているかを紹介しました。
社製ROS nodeのコードを直してCPU負荷を減らしたホボROSと関係ない話
CIOSに接続するエッジデバイス内でROS(Robot Operating System)を利用している案件で、内製ROS nodeのCPU負荷を改善した取り組みについて紹介しました。
www.slideshare.net
Optimal Bizの開発マネージャーが開発チームに起こした変化と起こった変化
国内シェアNo.1を獲得しているMDMソリューション「Optimal Biz」の開発マネージャから、Biz開発チームにアジャイル開発を取り入れた取り組みと、その中でチームにどういう変化が起こったかを紹介しました。
yak shaving を避けながらAWS Fargateを使った話
とある案件で、yak shaving(ある問題を解決しようとするとそのためにまた別の問題が発生する、ということが繰り返し起こる現象)を避けつつAWSにアプリケーション群をデプロイするために、どういう方法を採用したかを紹介しました。(CloudFormation, Fargate, Amazon ECS サービスディスカバリ, X-Rayなど)
令和元年にもなってwavファイルをバイナリエディタで読んだ話とか
スマートフォンからアップロードされる音声ファイルを扱うプロダクトで、バイナリエディタでApple独自仕様と格闘した話を紹介しました。
Battle of bazel build(Googleビルドツールではまらないための対策)
MediaPipeをクロスプラットフォームビルドするためにBazel(Googleが中心となって開発しているOSS等で用いられているビルドツール)を利用したときの、はまったところとその対応について紹介しました。
オプティムでテックリード会をやってみて
2019/2からOPTiM社内で隔週開催しているテックリード会について、はじめた経緯と、やってみてのふりかえりを紹介しました。
www.slideshare.net
エッジ・クラウド推論を支える技術スタックの展望
OPTiMで注力している技術領域の一つであるComputerVisionの推論について、ハードウェア/ソフトウェア/物体検出モデルの最近の動向と、どういう観点で技術選定をしているかを紹介しました。
若手エンジニアに伝えたいこと
トリは弊社ディレクターの山本(2005年度にIPA未踏ユース スーパークリエイターを授与)から、若手エンジニアに伝えたいこと、として、OPTiM事業と自分自身の今の時間の使い方について紹介しました。
おわりに
OPTiMでは、ジャンルを問わずに技術話が大好きなエンジニアを募集しています。興味を持っていただいた方は、こちらをご覧ください。
また冒頭でも紹介しましたように、12月以降のTECH NIGHTへのご参加もぜひお待ちしております。