こんにちは、R&Dチームの齋藤(@aznhe21)です。 もうじきOculus Quest 2が発売されるということでドキがムネムネしています。 単体で動くVRヘッドセットなのに解像度はハイエンドレベルということで期待が膨らむばかりです。
さて、本日、日本時間10/9(金)、Rust 1.47がリリースされました。 この記事ではRust 1.47での変更点を詳しく紹介します。
ピックアップ
個人的に注目する変更点を「ピックアップ」としてまとめました。 全ての変更点を網羅したリストは変更点リストをご覧ください。
あらゆる要素数の配列で標準トレイト実装が使えるようになった
配列に対する標準ライブラリのトレイト実装は、これまで要素数が32までの配列に限って実装されていました。 それもそのはず、配列の型は要素数ごとに異なるものであるため、トレイト実装はそれぞれの要素数に対して行わなければなりません。
impl<T> Trait for [T; 0] { ... } impl<T> Trait for [T; 1] { ... } impl<T> Trait for [T; 2] { ... } impl<T> Trait for [T; 3] { ... } impl<T> Trait for [T; 4] { ... } // ...
マクロで簡略化して大量に定義が出来るとは言え、メモリの制限もありますし、この方法では結局のところある程度の数までしか定義することは出来ません。 標準ライブラリはこの数を32までとして定義していました。
fn main() { // 例えばPartialEqの実装は要素数32までは定義されていた assert_eq!([0; 32], [0; 32]); // しかし要素数33では定義されておらず、Rust 1.46まではエラー assert_eq!([0; 33], [0; 33]); }
Rust 1.47からは(今のところ標準ライブラリ内部だけで使える、定数ジェネリクスという機能を使い)あらゆる要素数で標準トレイト実装が使えるようになりました。
fn main() { // 要素数100万でも平気へっちゃら println!("{:?}", [(); 1_000_000]); }
パニック時のバックトレースがコンパクトになった
パニック時に表示されるバックトレースは(RUST_BACKTRACE=1
が必要とは言え)バグの箇所を発見するのにとても便利です。
ただ、これまではランタイム内部の関数まで表示されており、実際にはどこでパニックしていたかを目で探す必要がありました。
Rust 1.47からはほとんどの内部関数が非表示になり、どこでパニックしたかが一目瞭然となりました。
なお、RUST_BACKTRACE=full
とすれば全てのバックトレースが表示されます。
fn main() { panic!(); }
Rust 1.47のバックトレース
thread 'main' panicked at 'explicit panic', src/main.rs:2:5 stack backtrace: 0: std::panicking::begin_panic at /rustc/d6646f64790018719caebeafd352a92adfa1d75a/library/std/src/panicking.rs:497 1: playground::main at ./src/main.rs:2 2: core::ops::function::FnOnce::call_once at /rustc/d6646f64790018719caebeafd352a92adfa1d75a/library/core/src/ops/function.rs:227
Rust 1.46のバックトレース
thread 'main' panicked at 'explicit panic', src/main.rs:2:5 stack backtrace: 0: backtrace::backtrace::libunwind::trace at /cargo/registry/src/github.com-1ecc6299db9ec823/backtrace-0.3.46/src/backtrace/libunwind.rs:86 1: backtrace::backtrace::trace_unsynchronized at /cargo/registry/src/github.com-1ecc6299db9ec823/backtrace-0.3.46/src/backtrace/mod.rs:66 2: std::sys_common::backtrace::_print_fmt at src/libstd/sys_common/backtrace.rs:78 3: <std::sys_common::backtrace::_print::DisplayBacktrace as core::fmt::Display>::fmt at src/libstd/sys_common/backtrace.rs:59 4: core::fmt::write at src/libcore/fmt/mod.rs:1076 5: std::io::Write::write_fmt at src/libstd/io/mod.rs:1537 6: std::sys_common::backtrace::_print at src/libstd/sys_common/backtrace.rs:62 7: std::sys_common::backtrace::print at src/libstd/sys_common/backtrace.rs:49 8: std::panicking::default_hook::{{closure}} at src/libstd/panicking.rs:198 9: std::panicking::default_hook at src/libstd/panicking.rs:217 10: std::panicking::rust_panic_with_hook at src/libstd/panicking.rs:526 11: std::panicking::begin_panic at /rustc/04488afe34512aa4c33566eb16d8c912a3ae04f9/src/libstd/panicking.rs:456 12: playground::main at src/main.rs:2 13: std::rt::lang_start::{{closure}} at /rustc/04488afe34512aa4c33566eb16d8c912a3ae04f9/src/libstd/rt.rs:67 14: std::rt::lang_start_internal::{{closure}} at src/libstd/rt.rs:52 15: std::panicking::try::do_call at src/libstd/panicking.rs:348 16: std::panicking::try at src/libstd/panicking.rs:325 17: std::panic::catch_unwind at src/libstd/panic.rs:394 18: std::rt::lang_start_internal at src/libstd/rt.rs:51 19: std::rt::lang_start at /rustc/04488afe34512aa4c33566eb16d8c912a3ae04f9/src/libstd/rt.rs:67 20: main 21: __libc_start_main 22: _start
ビルド用依存クレートが最適化されなくなった
Cargo.toml
のbuild-dependencies
に指定していたクレートが、デフォルトでは最適化ビルドでも最適化されなくなりました。
これによりビルド時間が短縮される可能性があります。
そもそもbuild-dependencies
というのは「ビルド時のみに使うクレート」であり、例えばクレートの中でCMakeプロジェクトをビルドできるcmake
クレートなどがあります。
これらのクレートは最終的に出力されるバイナリとは違って多少遅くても、またデバッグ情報が残っていても問題にはなりません。
むしろ最適化というのは時間が掛かる処理であるため、実行時間よりもビルド時間のほうが長くなることが往々にしてあります。
Rust 1.47からはデフォルトでこれらビルド用依存クレートのビルドは最適化されなくなり、ビルド時間の短縮が期待できるようになりました。
もし最適化したい場合、以下のような設定をCargo.toml
に指定することで、Rust 1.46以前と同じく最適化することが出来ます。
[profile.release.build-override] opt-level = 3
安定化されたAPIのドキュメント
安定化されたAPIのドキュメントを独自に訳して紹介します。リストだけ見たい方は安定化されたAPIをご覧ください。
Ident::new_raw
impl Ident { #[stable(feature = "proc_macro_raw_ident", since = "1.47.0")] pub fn new_raw(string: &str, span: Span) -> Ident }
Ident::new
と同じだが、生識別子(r#ident
)を生成する。引数のstring
は言語として許容される(fn
などのキーワードも含む)識別子である。
パスの一部分として使われる(self
やsuper
などの)キーワードはサポートされず、使った場合はパニックする。
Range::is_empty
impl<Idx: PartialOrd<Idx>> Range<Idx> { #[stable(feature = "range_is_empty", since = "1.47.0")] pub fn is_empty(&self) -> bool }
範囲がアイテムを含まない場合、true
を返す。
サンプル
assert!(!(3..5).is_empty()); assert!( (3..3).is_empty()); assert!( (3..2).is_empty());
値が他方と比較できない場合、その範囲は空と見做される。
assert!(!(3.0..5.0).is_empty()); assert!( (3.0..f32::NAN).is_empty()); assert!( (f32::NAN..5.0).is_empty());
RangeInclusive::is_empty
impl<Idx: PartialOrd<Idx>> RangeInclusive<Idx> { #[stable(feature = "range_is_empty", since = "1.47.0")] #[inline] pub fn is_empty(&self) -> bool }
範囲がアイテムを含まない場合、true
を返す。
サンプル
assert!(!(3..=5).is_empty()); assert!(!(3..=3).is_empty()); assert!( (3..=2).is_empty());
値が他方と比較できない場合、その範囲は空と見做される。
assert!(!(3.0..=5.0).is_empty()); assert!( (3.0..=f32::NAN).is_empty()); assert!( (f32::NAN..=5.0).is_empty());
繰り返しが終了した後も、このメソッドはtrue
を返す。
let mut r = 3..=5; for _ in r.by_ref() {} // ループ後のstartとendの値は未定義だが、is_emptyはtrueとなる assert!(r.is_empty());
Result::as_deref
impl<T: Deref, E> Result<T, E> { #[stable(feature = "inner_deref", since = "1.47.0")] pub fn as_deref(&self) -> Result<&T::Target, &E> }
Result<T, E>
(もしくは&Result<T, E>
)をResult<&<T as Deref>::Target, &E>
に変換する。
元々のResult
のOk
バリアントの値をDeref
によって型強制し、新しいResult
を返す。
サンプル
let x: Result<String, u32> = Ok("hello".to_string()); let y: Result<&str, &u32> = Ok("hello"); assert_eq!(x.as_deref(), y); let x: Result<String, u32> = Err(42); let y: Result<&str, &u32> = Err(&42); assert_eq!(x.as_deref(), y);
Result::as_deref_mut
impl<T: DerefMut, E> Result<T, E> { #[stable(feature = "inner_deref", since = "1.47.0")] pub fn as_deref_mut(&mut self) -> Result<&mut T::Target, &mut E> }
Result<T, E>
(もしくは&mut Result<T, E>
)をResult<&mut <T as DerefMut>::Target, &mut E>
に変換する。
元々のResult
のOk
バリアントの値をDerefMut
によって型強制し、新しいResult
を返す。
サンプル
let mut s = "HELLO".to_string(); let mut x: Result<String, u32> = Ok("hello".to_string()); let y: Result<&mut str, &mut u32> = Ok(&mut s); assert_eq!(x.as_deref_mut().map(|x| { x.make_ascii_uppercase(); x }), y); let mut i = 42; let mut x: Result<String, u32> = Err(42); let y: Result<&mut str, &mut u32> = Err(&mut i); assert_eq!(x.as_deref_mut().map(|x| { x.make_ascii_uppercase(); x }), y);
Vec::leak
impl<T> Vec<T> { #[stable(feature = "vec_leak", since = "1.47.0")] #[inline] pub fn leak<'a>(self) -> &'a mut [T] where T: 'a, // 技術的には不要だが明示しておく }
Vec
を消費・リークさせ、中身への可変参照を&'a mut [T]
として返す。ここで、型T
がライフタイム'a
より長生きする必要があることに注意されたい。
とある型に含まれる参照が'static
しかない、あるいはその型に参照が含まれない場合、その型のライフタイムは'static
となる。
この関数はBox
のleak
関数と同類である。
この関数は、主にプログラムが終了するまで生き続けるデータのために使われる。そのため、戻り値の参照をドロップした場合はメモリリークが起こる。
サンプル
単純な使用例:
let x = vec![1, 2, 3]; let static_ref: &'static mut [usize] = x.leak(); static_ref[0] += 1; assert_eq!(static_ref, &[2, 2, 3]);
pointer::offset_from
#[lang = "const_ptr"] impl<T: ?Sized> *const T { #[stable(feature = "ptr_offset_from", since = "1.47.0")] #[rustc_const_unstable(feature = "const_ptr_offset_from", issue = "41079")] #[inline] pub const unsafe fn offset_from(self, origin: *const T) -> isize where T: Sized, }
2つのポインタの距離を計算する。戻り値の単位はT
であり、バイト単位での距離をmem::size_of::<T>()
で除されている。
この関数はoffset
と対を成す。
安全性
以下の条件を1つでも破る場合、結果は未定義動作となる。
- 開始ポインタと他のポインタが、両方とも同一の確保済オブジェクトの領域内にある、または1バイト後ろである。 ここで、Rustの全ての(スタックに確保された)変数は別々に確保されたオブジェクトと見做されることに注意されたい
- 両方のポインタが同一の確保済オブジェクトから派生していること(下記サンプルを参照)
- バイト単位でのポインタ間の距離が
isize
の範囲を超えないこと - バイト単位でのポインタ間の距離が
T
の大きさの倍数であること - 領域内の距離がアドレス空間のラップアラウンドに依拠しないこと
コンパイラ及び標準ライブラリは一般的に、オフセットに懸念があるようなサイズの確保をしないよう努めている。
例えばVec
やBox
はisize::MAX
バイトを超える確保をしないため、ptr_into_vec.offset_from(vec.as_ptr())
は常に安全である。
ほとんどのプラットフォームではそのようなメモリ確保をすることすら難しい。
今のところ全ての64ビット環境ではページテーブルの制限やアドレス空間の分割などの制約により263バイトの要求を処理できない。
ただ、いくつかの32ビット環境や16ビット環境では、PAEなどによってisize::MAX
バイトを超える要求が成功することもある。
そのため、アロケータやメモリマップドファイルから直接取得したメモリは、この関数で扱うには大きすぎるかもしれない。
パニック
この関数は、T
がゼロサイズ型(ZST)の場合パニックする。
サンプル
基本的な使い方:
let a = [0; 5]; let ptr1: *const i32 = &a[1]; let ptr2: *const i32 = &a[3]; unsafe { assert_eq!(ptr2.offset_from(ptr1), 2); assert_eq!(ptr1.offset_from(ptr2), -2); assert_eq!(ptr1.offset(2), ptr2); assert_eq!(ptr2.offset(-2), ptr1); }
間違った使い方:
let ptr1 = Box::into_raw(Box::new(0u8)) as *const u8; let ptr2 = Box::into_raw(Box::new(1u8)) as *const u8; let diff = (ptr2 as isize).wrapping_sub(ptr1 as isize); // ptr2_otherを、ptr1から派生しつつptr2へのエイリアスとして宣言する let ptr2_other = (ptr1 as *const u8).wrapping_offset(diff); assert_eq!(ptr2 as usize, ptr2_other as usize); // ptr2_otherとptr2は別のオブジェクトから派生したポインタであるため、 // それらが同じアドレスを指していたとしても、 // それらのオフセット計算は未定義動作である unsafe { let zero = ptr2_other.offset_from(ptr2); // Undefined Behavior }
f32::consts::TAU
#[stable(feature = "tau_constant", since = "1.47.0")] pub const TAU: f32 = 6.28318530717958647692528676655900577_f32;
全円定数(τ)。
2πに等しい。
f64::consts::TAU
#[stable(feature = "tau_constant", since = "1.47.0")] pub const TAU: f64 = 6.28318530717958647692528676655900577_f64;
全円定数(τ)。
2πに等しい。
変更点リスト
公式リリースノートをベースに意訳・編集・追記をした変更点リストです。
言語
コンパイラ
- コード生成のオプション
-C control-flow-guard
が安定化された。 これはWindowsにおいてControl Flow Guardを有効化するもので、他の環境では無視される - LLVMのバージョンが11になった
- 次のターゲットをTier 3でサポートした:
thumbv4t-none-eabi
- FreeBSDツールチェーンをバージョン11.4に更新した
RUST_BACKTRACE
の出力がコンパクトになった
※RustのTierによるプラットフォームサポートの詳細はプラットフォームサポートのページを参照 ※訳注:英語ページ
ライブラリ
CStr
がIndex<RangeFrom<usize>>
を実装するようになった- 配列向けの
std
/core
内のトレイト実装が、(33未満の要素に限らず)あらゆる要素数に実装されるようになった ops::RangeFull
とops::Range
がDefault
を実装するようになっpanic::Location
がCopy
・Clone
・Eq
・Hash
・Ord
・PartialEq
・PartialOrd
を実装するようになった
安定化されたAPI
※各APIのドキュメントを独自に訳しています。安定化されたAPIのドキュメントもご参照ください。
Ident::new_raw
Range::is_empty
RangeInclusive::is_empty
Result::as_deref
Result::as_deref_mut
Vec::leak
pointer::offset_from
f32::TAU
f64::TAU
また、以前から安定化されていたAPIのうち以下のAPIが定数化された。
- 全ての
NonZero
数値型のnew
メソッド - 全ての数値型における、
checked_add
・checked_sub
・checked_mul
・checked_neg
・checked_shl
・checked_shr
・saturating_add
・saturating_sub
・saturating_mul
メソッド - 全ての符号付き整数型の
checked_abs
・saturating_abs
・saturating_neg
・signum
メソッド char
及びu8
のis_ascii_alphabetic
・is_ascii_uppercase
・is_ascii_lowercase
・is_ascii_alphanumeric
・is_ascii_digit
・is_ascii_hexdigit
・is_ascii_punctuation
・is_ascii_graphic
・is_ascii_whitespace
・is_ascii_control
メソッド
Cargo
build-dependencies
が、デフォルトでは最適化レベル0でビルドされるようになったcargo-help
が--help
の文字列を出力するのではなくmanページを表示するようになったcargo-metadata
が、ターゲットに有効なテストが含まれるかを示すtests
フィールドを出力するようになったworkspace.default-members
の動作がworkspace.exclude
の設定に基づくようになったcargo-publish
が、package.publish
に代替レジストリが1つしか設定されていない場合にそのレジストリを使うようになった
その他
互換性メモ
- Emscriptenの最小サポートバージョンを1.39.20に引き上げた
- 末尾の式において、
{} && false
のパースの後退バグを修正 macro_rules!
内の手続きマクロの展開方法を変更し、より多くのスパンの情報を保持する助けとした。 この変更により、非衛生的、あるいはDelimiter::None
を正しく処理していないマクロはコンパイルエラーになる可能性がある- CloudABIのサポートをtier 3に移行した
- 補足:これまでCloudABIのtierは2だった
linux-gnu
ターゲットが、最小でもカーネル2.6.32及びglibc 2.11を要求するようになった- 補足:RHEL 5の延長サポートが切れ、バージョンを上げても問題なくなるため
rustc-docs
コンポーネントを追加した。これにより、コンパイラの内部APIのドキュメントをインストールし、 読むことが出来るようになる(現在はx86_64-unknown-linux-gnu
のみサポート)
内部の変更
- ブートストラップスクリプト
x.py
のデフォルト設定を改善した。 この変更についての詳細はInside Rust BlogのエントリChanges tox.py
defaultsを参照。 ※訳注:英語ページ
関連リンク
さいごに
前回紹介したTypeId
を定数として取得する機能は、TypeId
の大きさが変わりうるとして却下されてしまいました。
残念です。
次のRust 1.48は2020/11/20(金)に予定されています。
Rustdocの中で、ファイルを[`std::fs::read_to_string`]で読み込む
のようにリンクをアイテム名で簡単に張れるようになったり、
TryFrom
でVec<T>
から[T; N]
への変換が出来るようになったりするようです。
オプティムではVimmerを募集しています。
ライセンス表記
- この記事はApache 2/MITのデュアルライセンスで公開されている公式リリースノートを翻訳・追記をしています
- 冒頭の画像中にはRust公式サイトで配布されているロゴを使用しており、 このロゴはMozillaによってCC-BYの下で配布されています
- 冒頭の画像はいらすとやさんの画像を使っています。いつもありがとうございます
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You may reproduce and distribute copies of the Work or Derivative Works thereof in any medium, with or without modifications, and in Source or Object form, provided that You meet the following conditions: (a) You must give any other recipients of the Work or Derivative Works a copy of this License; and (b) You must cause any modified files to carry prominent notices stating that You changed the files; and (c) You must retain, in the Source form of any Derivative Works that You distribute, all copyright, patent, trademark, and attribution notices from the Source form of the Work, excluding those notices that do not pertain to any part of the Derivative Works; and (d) If the Work includes a "NOTICE" text file as part of its distribution, then any Derivative Works that You distribute must include a readable copy of the attribution notices contained within such NOTICE file, excluding those notices that do not pertain to any part of the Derivative Works, in at least one of the following places: within a NOTICE text file distributed as part of the Derivative Works; within the Source form or documentation, if provided along with the Derivative Works; or, within a display generated by the Derivative Works, if and wherever such third-party notices normally appear. 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