スキャンした点群データを3Dモデルデータに変換してみよう!

はじめに

こんにちは!テックセンター飯塚のアルバイトスタッフの吉田です。 先日、アルバイトスタッフ主導でハンズオンイベントを開催いたしました! 今回の内容は、「スキャンした点群データをUnityやWebアプリで扱おう!」でした。 具体的には、スキャンした点群データをweb上で表示したり、Unity上でゲームのマップとして取り込むというものになります。 この記事では、点群データのスキャン及び、点群データ(las)をwebゃUnity上で扱える形(obj)に変換する方法を解説したいと思います。

点群データについて

点群データとは3次元座標(x, y, z)と色の情報(R, G, B)からなる点のデータになります。 点群データのスキャンにはLiDAR(Light Detection And Ranging)を用いています。LiDARはレーザー光を対象の物体に当て、その跳ね返りの時間から対象物の形を計測する技術になります。

LiDARでスキャンできる端末には以下のようなものがあります。

  • iPhone 12 Proシリーズ
  • iPhone 13 Proシリーズ
  • iPad Pro(2020年発売以降のモデルのみ)

スキャンできる端末がない場合には、以下のサイトから点群データをダウンロードすることができます。 最近では多くの地方自治体が点群データを公開してきています。

catalog.data.metro.tokyo.lg.jp

opennagasaki.nerc.or.jp

OPTiM Geo Scanについて

点群データは弊社の3次元測量アプリOPTiM Geo Scanを用いてスキャンしました。 LiDARセンサー搭載のiPhoneとGNSSレシーバー取得の位置情報を組み合わせて、 短時間で高精度な測量を行える3次元測量アプリです。

LiDARを用いただけでは問題点があり、点群データの位置にずれが生じてしまい、正確な対象物の点群データをスキャンすることが難しくなります。この問題を解決するために衛星からの信号を受信しGNSS(Global Navigation Satellite System)レシーバを用い、点群のずれを補正します。

活用事例

主に土木・建設現場での測量で利用されています。小規模現場において利用頻度の高い光波測量(トータルステーションによる測量)と比較すると、測量作業時間を最大90%削減 さらにドローンやレーザースキャナに比較し、作業コストを最大80%以上削減できています。

www.optim.co.jp

www.youtube.com

lasファイルからplyファイルへの変換

  1. Las2Meshのダウンロードから、v2をダウンロードhttps://github.com/ksasao/Las2Mesh
  2. las2mesh.exe に 点群ファイル(.las) を Drag&Drop
  3. しばらく待つとplyファイルがダウンロードしたフォルダと同階層に出力される

plyファイルからobjファイルへの変換

  1. Meshlabをインストール https://www.meshlab.net/#download
  2. Meshlabを起動し、作成したplyファイルをインポートする
  3. File > Export Mesh as...をクリックし、ファイルの種類でobjファイルを選択
  4. Option選択画面が出てくるが、そのままOKをクリック

まとめ

本記事では点群データのスキャンから3Dモデルデータに変換するところまでを解説しました。無料で簡易的に点群スキャンできるアプリもあるので、LiDARが搭載された端末をお持ちの方は探してみてください。

また、現場での活用をお考えの方はぜひOPTiM Geo Scanの利用を検討いただきたいです。

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