Managed KubernetesユーザーがCKA(Certified Kubernetes Administrator)を受験した話

こんにちは、プラットフォーム開発ユニットの山川です。

先日、Kubernetes管理者向けの資格であるCKAを受験し、無事に合格しました。 普段、Managed Kubernetesを使っている立場から、受験を通じて感じたことや得られた変化をまとめます。

資格試験を思い立った経緯

私のチームでは、Managed Kubernetes (EKS)を使ったプラットフォームを運用しています。 プラットフォームの規模が大きくなるにつれて、プラットフォームを利用しているプロダクトチームからKubernetesに関する問い合わせを受ける機会も増えてきました。

一方で、私自身のKubernetes経験は2年弱です。Managed Kubernetesから入ったこともあり、コントロールプレーンを含む一段下のレイヤーの理解が十分ではない、という自覚がありました。

Kubernetesの基礎知識を網羅的に身につけたいこと、そして資格という形で自信を持てるようになりたいこと。この2つが、CKAの受験を決めた理由です。 最後のハードルは受験料でしたが、社内の福利厚生で負担してもらえることになり、背中を押される形で受験を決めました。

CKAについて

CKA(Certified Kubernetes Administrator)は、Linux FoundationとCloud Native Computing Foundation (CNCF)が提供している、Kubernetes管理者向けの資格です。 似た資格にCKAD(Certified Kubernetes Application Developer)がありますが、こちらはKubernetes上でアプリケーションを開発する方向けです。私は管理・運用を担う立場なので、今回はCKAを選びました。

CKAの試験内容については公式ページに記載があります。2026年4月時点の出題範囲は、以下の5つのドメインです。

  • ストレージ(10%)
  • トラブルシューティング(30%)
  • ワークロードとスケジューリング(15%)
  • クラスタのアーキテクチャ、インストール、構成(25%)
  • サービスとネットワーキング(20%)

コントロールプレーンや内部コンポーネントへの理解、kubeadm を使ったクラスタ構築など、Managed Kubernetesでは普段あまり触れない領域も試験範囲に含まれています。 この「一段下のレイヤー」を体系的に学べる点も、受験を決めた大きな理由の一つでした。

なお、CKAは2025年2月に試験範囲が更新されています。ドメイン自体は変わっていませんが、問われる内容は見直されていたようです。私はこの更新後の試験を受験した形となります。

学習した内容・期間

学習期間は3週間ほどで、公開されている試験範囲を軸に、ハンズオンと映像教材を中心に進めました。

不明点があれば参考書や技術記事も見ましたが、最終的には公式ドキュメントを読むことを最優先にしました。 試験中にも公式ドキュメント類の参照が認められているため、学習段階から「一次情報を素早く正確に読む」ことを意識したためです。

試験中に参照できるサイトについては、Linux Foundationのドキュメントにまとまっています。 私は試験の数日前まで「Kubernetesの公式ドキュメントしか見られない」と勘違いしていましたが、2026年4月時点では他複数のサイトも参照可能なようです。 最初にこのページを確認しておくことを強くおすすめします。

また、CKAの受験にはkiller.shのシミュレーターが2回分付属します。私は、ある程度知識を固めてから試験の1週間前に1回目を実施しました。 想定より難しく、半分程度しか解けずかなり落ち込みましたが、自分に足りない点を洗い出せたので、その後の学習方針を立てるうえではかなり有益でした。

実際の試験形式に近い演習を一度経験しておくと、知識そのものだけでなく、時間配分やドキュメントの引き方も含めて課題が見えてきます。 そのため、演習を試験直前まで温存するのではなく、少なくとも1週間前には一度取り組んでおくのがよいと感じました。

試験勉強・受験後に感じた変化

一番大きかったのは、Kubernetesに関する基礎知識の底上げを実感できたことです。 資格を取得できたことで、プラットフォームを運用する立場としての自信にもつながりました。

もう一つ大きかったのは、「一次情報をきちんと読む」習慣が身についたことです。 受験前は、公式ドキュメントに少しハードルを感じて、まず技術記事を読みにいくことが多くありました。ただ、正確な情報を得るという意味では、それだけに頼るのは良くないとも感じていました。

受験勉強の中で、公式ドキュメントから必要な情報を素早く探す作業を繰り返したことで、不明点があればまず一次情報を確認する、という癖をつけることができました。 この習慣はKubernetesに限らず、普段の業務にもそのまま活きています。

まとめ

CKAを受験したことで、Kubernetesの基礎知識を体系的に身につけることができました。 加えて、一次情報をもとに判断するという、エンジニアとして大事な習慣も強化できたと感じています。

受験料も難易度も決して低くはありませんが、私と同じように「Managed Kubernetesは触っているが、Kubernetesの基礎知識に不安がある」と感じている方には、十分に挑戦する価値のある資格だと思います。

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